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本会議質問(全文) 大畑おさむ活動について

令和元年第2回定例会代表質問(6月19日)

立憲クラブを代表し質問します。

4月の区議会議員選挙で現職3名に加え新人の臼井さんが当選し立憲民主党所属の4名で「第二期立憲クラブ」をスタートしました。花川区政与党会派の一員としての責任を担うと共に、立憲民主党らしい議会活動を展開していきますのでよろしくお願い致します。

同時に行われた区長選挙では、花川区長が激戦を制し五期目の当選を果たしました。支持した一人としてうれしく思います。

花川区長は改選後初めての今定例議会に当たり、「区長五期目就任に当たっての施政方針および所信表明」を行いました。改選前2月の定例会で、花川区長は今年度予算の大綱と「北区政執行の基本方針」を示していますが、選挙という区民の審判、区民の声を踏まえ、改めて表明されたものと理解しています。

今回の私の代表質問は、花川区長の「施政方針および所信表明」に関連し、立憲クラブの主張と共鳴する課題を中心に以下大きく5点質問します。

最初に1,「北区のかたち」を彩る歴史・文化遺産の活用を求め質問します。    

区長は所信表明の中で、「北区の魅力的な資源を総動員し、北区らしさを創造する。」とし、渋沢栄一氏の功績の発信や関連イベントを開催し、関係機関や関係自治体と連係するとしています。北区にゆかりの深い渋沢氏の肖像が一万円札に採用されるとの報道を受けてのことと思います。

北区には「北区のかたち」を彩る歴史・文化遺産が沢山あります。平成5年には田端文士村記念館が開館し、現在、芥川龍之介の自宅跡に記念館建設の準備も進んでいます。縄文期の「中里貝塚」も注目されましたが、その断面は郷土博物館に展示されています。

私も、区内の崖線に集中する樹林・自然と歴史文化遺産を活かした「崖手文化構想」を提案したり、御成道としての岩槻街道の歴史を再現する「日光御成道まつり」の開催を提案するなど一定の問題提起をしてきました。

渋沢栄一氏に関しては、平成27年、幕末明治の産業遺跡として山口県の萩や韮崎反射炉などが世界文化遺産に登録されたことを機に新庁舎建設、王子まちづくりに関連し以下の通り提案しました。

平成十九年に経済産業省が、日本の近代産業に大きく貢献した建造物や機械等を近代化産業遺産と認定しましたが、北区では製紙関連施設四つが認定されています。渋沢史料館、紙の博物館、東書文庫、そして国立印刷局王子工場です。明治六年、後の王子製紙、抄紙会社が創立、明治九年に現在の印刷局王子工場、紙幣寮抄紙局工場が誕生しています。幕末の滝野川反射炉などとあわせ、世界遺産に匹敵する価値を秘めています。こういう歴史文化遺産としての側面も注目していく必要があります。」と指摘させていただきました。

渋沢氏の新札肖像採用を機に区議会でも「都市ブランド推進特別委員会」が新設されました。北区は渋沢氏とゆかりがあるどころか、そのお札を北区にある印刷局東京工場で作られることになります。これだけ深いつながりがある自治体は他にはないのではないでしょうか。北区の魅力を発進する大きなチャンスであり、これを機に区民一人一人が北区の歴史文化を再認識し「北区人」としてのアイデンティティを確立するチャンスではないでしょうか。

そこで質問します。

1.           北区の歴史文化遺産は、縄文時代の「中里貝塚」から時代ごと、地域ごとに多くのものがありますが、区長の所信表明での「魅力的な資源」とは主にどの様なものを想定しているのでしょうか。お示し下さい、

2.           区長も「関係機関と連携する」としていますが、北区、渋沢史料館、国立印刷局の三者連携事業を企画・推進すべきではないでしょうか。私は第一銀行や王子製紙創業など企業創業者としての実績以上に、事業と道徳を一致させようとした「公益資本主義」の「思想」や一里塚保存、社会福祉事業への貢献に共鳴しています。この点も発信すべきではないでしょうか。また深谷市などと協力しNHKの大河ドラマ化を推進しては如何でしょうか。また、既に検討しているものがあればお示しください。

3.           この機会に、渋沢氏ゆかりに限定せず区内明治産業遺跡の発掘を区民参加で行い、発信したら如何でしょうか。鉄道だけでも王子駅、赤羽駅、田端駅、十条駅は明治に開設しています。十条跨線橋は明治時代にイギリスで、飛鳥山下人道橋の素材(レール)はドイツで作られたものです。軍関連でも多くあるのではないでしょうか。まだまだ、埋もれている遺産もあるのではないでしょうか。この際改めて、区民の協力を求め取り組んではどうでしょうか。提案させていただきます。

4.           渋沢氏関連遺産の多い王子まちづくりをはじめ、十条、赤羽などまちづくり計画が山積していますが、すべてのまちづくりにその土地の歴史文化遺産を活かすべきと思いますが如何でしょうか。付け足しではなくまちづくり計画の基本にしっかり位置づけることを求めます。

以上、歴史文化遺産の活用に関する質問です。花川区長の積極的な答弁を求めるものです。 

次に2,「格差是正」へ、「北区公契約条例」の制定を求め質問します。

「格差是正」は政治の最大の課題です。区長の所信表明に「格差是正」の直接的な表現はありませんが、その必要性は「区民と共に」の基本姿勢のなかに包括されており区長との共通認識だと理解しています。

区長の所信表明の通り民主党時代を含め立憲クラブ及び友好関係にある連合東京は初当選から一貫して花川区長を支持してきました。その中でも常に、格差是正のための福祉・教育施策の推進、その象徴的中心的なものとして公契約条例の制定を求めてきました。私も何度か代表質問を行い、その都度、少しずつ答弁も前進していますが、未だに制定の意思が示されていません。誠に残念です。

23区でも一昨年目黒区が制定し既に5区が制定しています。今回の選挙を経て数区で制定に向け、またはその条件整備に動き出していると側聞しています。確実に広がっています。

この条例の目的は、改選後初の議会ですので改めて紹介しますが目黒区の例では「予定価格で一定金額以上の工事請負契約や施設管理業務等の委託契約を対象に、これらの契約に従事する労働者に支払う賃金に対して独自の最低額を設定することにより、労働条件の向上を図り、事業者にとって優秀な人材を確保しやすい環境を整え、安全かつ良質な公共工事や委託業務の履行を通じて、区民サービスの向上と地域経済の活性化に寄与することを目指す」としています。

この条例は、2100万人にも増大した非正規労働者に象徴される格差の拡大、それらを背景とする社会問題の解消に役立つものであり、北区が間接的に雇用している労働者の待遇改善に寄与するものです。当初は産業界に警戒感がありましたが、現在は大分理解が進んできたと思います。働くものだけでなく区民、事業者、北区にとってもお互いにウインウインの役割を果たすと確信しています。

そこで質問します。

1.           民間委託や指定管理者制度そのものに反対するつもりはありません。しかし、そこで働くものの労働条件が不十分なケースが少なくありません。そのため、行政自らが非正規労働者や低賃金の労働者を生み出しているのではないかと指摘されています。いわゆる「官製ワーキングプア」です。区長は、北区でも結果として「官製ワーキングプア」を生み出しているのではないかとの懸念はお持ちでしょうか。お答え下さい。

2.           北区の非常勤職員で労働性のあるものは、殆ど来年4月、「会計年度任用職員」に移行すると聞いています。労組交渉のさなかと思いますが、「同一労働同一賃金」の原則に立ち、労働条件(賃金、各種手当て、休暇制度など)の改善を求めますが、如何でしょうか。

3.           北区は職員、非常勤職員の他、委託業者、指定管理など「間接雇用者」も多くいます。この人たちの労働条件はどの程度把握しているのでしょうか。区が定める「最低賃金」以上の待遇を義務付ける公契約条例は、このような労働者の待遇改善につながるものと思いますが如何でしょうか。お答え下さい。

4.           公契約条例は23区でも大きく広がっています。この間の答弁で「研究課題」から「検討課題」に前進はしていますが、なによりも制定に向けた区長の決断が求められています。少なくとも一般的な検討から「制定の意思」を表明し、その環境整備に着手すべきではないでしょうか。そのために北区公契約条例について関係者で「円卓会議」のようなものを開催するのも一案だと思いますが如何でしょうか。お答え下さい。

以上、公契約条例に関する質問です。花川区長の決断を求めるものです。

次に3,交通利便性ナンバーワンへ「交通基本条例」の制定を求め質問します。

区長は所信表明で「利便性 住んで一番に全力」「安全で快適な移動の確保や街の回遊性の向上を図るためコミュニティバスなど地域公共交通の充実について方針を定めて参ります」としています。

北区に転入した理由の大きな一番は「交通の利便性」です。この利便性を一掃確保することは北区の魅力を高めるためにも重要な課題です。

平成25年、交通政策基本法が制定され、各自治体に「総合的な交通政策の確立」を要請しています。東京都は「総合的な交通政策」を策定し、北区も道路運送法に基づく「地域公共交通会議」など取り組んでいます。北区のこの間の取り組みを評価すると共に総合的な交通政策の確立に向けさらに一層の前進求めるものです。

私は平成26年に「区民の誰もが、公共交通で自由に、どこへでも移動できる権利」を求め、交通基本条例制定を提案してきました。熊本市は国に先駆け、平成25年4月、熊本市公共交通基本条例を制定しました。市と市民、交通事業者が一体となって、公共交通で移動できるコンパクトな都市に転換することを目的としています。その後、新潟市や長岡京市、加賀市などで各特色のある条例が制定されています。

これらの条例は地方都市で鉄道やバス路線の減少を背景に住民の足を確保するため「公共交通」を守る色彩が強いもので、その意味では北区とは深刻さの度合いが違うのかもしれません。北区は、一部でバス路線廃止がありつつも、鉄道では従前のJR駅、都電に加え、浮間舟渡、北赤羽駅新設、地下鉄南北線開業、都営、国際興業等路線バスに加えコミバス導入など利便性が向上しています。「交通利便性ナンバーワン都市・北区」を目指し、「都市型の積極的な交通基本条例」が求められています。北区で制定されれば東京で初の条例になると思います。北区の交通の魅力を発信するいい機会にもなるのではないでしょうか。

また、他市の条例には「交通安全対策」を盛り込んでいるものもあります。交通安全では池袋での大事故をはじめ「高齢ドライバーの事故」が続発し大きな社会問題になっています。早急な対策が求められています。

そこで質問します。

1.           北区の魅力の一つに「交通」があります。「鉄道ワンダーランド北区」「鉄道の聖地北区」と云われています。北区は「鉄道のまち北区プロジェクト」を推進していますが、これらの「資産」をより発展させ、情報発信することが北区の魅力向上につながるものと考えますが如何でしょうか。お答え下さい。

2.           利便性向上は「安全」が前提です。この条例に「交通安全」を組み込んでいる自治体もあります。バリアフリー化と共に、ホームドア設置、踏切事故、交通事故を無くすことが大切です。高齢ドライバーの事故防止策は国や東京都でも検討されています。北区としても何ができるのか早急に検討し実施すべきではないでしょうか。お答え下さい。

3.           鉄道・バス・タクシーの利便性向上に関して区民からの意見はどの様なものがあるのでしょうか。駅前整備にも関連しますが、「乗り継ぎの利便性」など有機的結合が必要ではないでしょうか。「地域公共交通会議」ではこの点も論議されるのでしょうか。お尋ねします。

4.           交通利便性ナンバーワン北区へ、「北区民は、誰でも、公共交通を利用し北区内を自由に移動できる権利を有する」ことを定め、北区はそのために必要な処置を講ずる」ことを義務づけることは、区民福祉の観点からも、まちづくり、都市ブランド推進、都市間競争の観点からも役立つものと考えます。改めて「北区交通基本条例」の制定を求めますが如何でしょうか。

以上、交通基本条例を求めての質問です。区長の前向きな答弁を求めるものです。

最後に4,多様な文化・個性を尊重し「声なき声」に応える区政をめざして質問します。

区長は「多様性社会の推進や多文化共生社会の実現 推進」を選挙公約の柱の一つに掲げ、今回の所信表明でもこの「取り組みを推進していく」と結んでいます。

北区は平成30年「多文化共生指針」、31年に「多文化共生行動計画」を策定し、「多様性社会推進課」を設置し、外国人意向調査など取り組んでいます。

北区の外国人は2万2千人を超え、増加傾向が続いています。北区の成人の2割は外国人との数字に驚いた方も多いのではないでしょうか。新宿区では5割を超えているとのことです。外国人の増加は不可避であり、外国人との共生は北区政の緊急な重要課題です。

国籍も多岐にわたり地域の身近なところで様々な言語が飛び交うようになってきました。そのため誤解や習慣の違えからトラブルも発生しています。

北区には正規の民泊以外の「ヤミ民泊」もあるようです。区内にある東京福祉大学で「所在不明留学生1610人」と報道され不安も生まれています。

勿論「多様性社会」は外国人だけの問題ではありません。日本人の中にも多種多様な個性・価値観があり、その多様性が尊重され活かされる社会でなければなりません。日本人のアイデンティティの確立は重要ですが、その内容は「均質性」を求めるものから、「個性」「多様性」を尊重する方向へ大きく変化しつつあります。立憲民主党もマイノリティの尊重と多様な価値観を尊重する社会の実現を政策の柱にしています。

北区は「多文化・多様性社会推進」を掲げていますが、性的少数者LGPTに関わる政策などそのスタンスは不透明です。この課題については臼井議員がより具体的な質問をします。私からは主に外国人に関して「多文化共生社会」を推進する課題について質問します。

また、行政の狭間の中で「埋もれがちな課題」「声なき声」として、3点に絞り質問します。

外国人との共生にも関連しますが、小中学校に通っていない外国人の子供の存在が問題化しています。外国人の子供は法的に就学の義務が無いことに起因しますが、その理由は「学校に行かせるお金がない」が一番多いようです。文科省の調査もありますがその実態は把握し切れていません。行政の支援が必要ではないでしょうか。

大津市での事故など保育園の「お散歩」中の事故が続いています。登園中や在園中の安全は大きく取り上げられてきましたが、「お散歩中」の安全策は強く意識されていなかったのではないでしょうか。保育園任せになっていたのではないでしょうか。北区も決して他人事ではありません。

また、「引きこもり」と言うとゲームに熱中する青年をイメージしがちですが、40〜64歳の中高年の引きこもりが全国で61万人と内閣府が公表しました。当然、親も高齢のため「8050問題」とも言われます。北区でも、深刻な悩みを抱えているご家庭があるのではないでしょうか。

いずれも「盲点」のようで、行政の中でも見過ごされかねない課題ではないでしょうか。

そこで質問します。

1.           外国人人口の最新の現況はどうでしょうか。外国人も「区民」、北区政の重要な担い手と位置づけ、意見、要望を取り入れるシステムを作る必要があるのではないでしょうか。お答え下さい。

2.           区内にある主に外国人が通う学校は滝野川にフランス学院、十条に朝鮮学校があると思います。各々どの様な交流事業を行っているのか。両校の子供たちの通学時の安全を含め北区としても協力すべきと考えますが如何でしょうか。お答え下さい。

3.           北区内の外国人不就学児童の実態についてどう把握しているのか。把握していればその状況を。把握していなければ今後どう対応していくのか、お示しめし下さい。

4.           保育園児の「お散歩」中の安全について、お散歩ルートの安全性の点検、事故マニュアル点検、危険箇所の調査など早急に行うべきではないでしょうか。お答え下さい。

5.           中高年の引きこもり、いわゆる「8050問題」は、埋もれていた課題ですが、当事者も親も高齢化し深刻さが増しています。もう家庭では抱えきれなくなっているのではないでしょうか。家族会共同代表の伊藤さんは朝日新聞紙上で「多くは就労に挫折して引きこもりに至っている。」「孤立する家族を支える家族会活動、訪問支援、居場所づくりなど家族会には具体的な支援のノウハウがあります。国や自治体は、是非家族会の意見を採用した政策を作ってほしい」と訴えています。当事者家族はどこに相談したら良いかも分からないのではないでしょうか。北区としても相談体制と支援体制を確立すべきではないでしょうか。

以上で私の質問すべてを終了します。花川区長の明快で熱意ある答弁を求めるものです。ご清聴誠に有り難うございました。

北区議会議員 大畑おさむ

〒114-0032
東京都北区中十条3-8-9

TEL 09090−4417−4325