北区議会報告 大畑おさむ活動報告
(北区議会レポート令和5年4月12日号より転載)
北区議会第一回定例会報告
学校給食無償化など新年度北区予算案可決!
大畑おさむ区議 立憲クラブを代表し予算委総括質問に立つ!
<第一回定例会が終了>
北区議会第一回定例会は2月22日開会し、各会派の代表質問等を行い、各常任委員会、3月3日本会議(中間議決)、予算特別委員会を挟み3月日22の最終本会議で区長提案の新年度予算や条例改正など追加議案を含め全議案を可決し終了しました。最終本会議で大畑区議は委員長として十条まちづくり特別委員会の活動報告を行いました。
予算特別委員会
予算特別委員会で大畑区議は会派を代表し総括質疑や態度表明に立つなど予算特別委員会委員として活発に質疑しました。(詳細裏面参照)
<成立した主な議案>
可決成立した区長提出議案は、条例関係が、新庁舎整備基金条例、ジェイトエル条例(十条駅西口再開発公益施設の名称を決める)、個人情報保護に関する法律施行条例など21件、契約関係が、東十条小学校別棟校舎新築請負契約など3件、令和4年度補正予算が4件、令和5年度予算が4件です。
議員提案では、女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准を求める意見書が賛成多数で成立しました。
新庁舎整備基金は、大畑区議の「新庁舎建設の費用と財源を透明化すべきとの指摘もありつくられたもので、施設建設基金から180億円を移し、20億円を補正で積み200億円でスタートします。
新庁舎建設は土地購入で120億、建設費等で370億円総額490億円が想定され、「基金」で250億円積み立てる予定です。
大畑区議は、予算特別委員会で会派を代表し総括質疑に立ちました。
①「平和憲法の評価」「世界的軍核競争」について、花川区長は自身の用初期の体験に触れ平和憲法を評価していること、世界情勢を危惧している、北区平和都市宣言に基づき平和行政を推進していく旨答弁がありました。
②学校給食費完全無償化の区長の決断を評価し物価高対策で一時的なものでなく「恒久的」なものとすべきこと、「子ども未来基金」を提案し財源対策を求めました。
3月22日本会議で十条まちづくり特別委員会の活動報告を行いました。7月14日委員会で 事務事業の概要と現況説明の後、 十条駅付近連続立体交差事業及び鉄道付属街路事業の進捗状況等について報告があり質疑したこと、2月27日視察のまとめの後、①十条駅西口地区第一種市街地再開発事業による駅前広場の整備②十条駅付近連続立体交差事業及び鉄道付属街路事業の進捗状況等について報告があり質疑したことなど報告しました。
学校給食費完全無償化を実現
北区は「子育てするなら北区が一番」を掲げ、子ども医療費無料化をいち早く実現しました。
学校給食費の軽減にも、第二子は半額、愛三子以降は無料など取り組んできましたが、本年4月より完全無償化を実施します。
北区議会立憲クラブ(大畑幹事長)などの要望に花川区長が応え実現したものです。
これによって、区立小中学校は所得制限なしで、第一子、第二子にかかわらず全ての児童生徒の給食費が無料となります。大畑区議は、この学校給食費完全無償化を恒久的なものとするため「子ども未来基金」創設など財源確保を求めています。
西が丘小新校舎完成
旧第三岩淵小学校の位置に西が丘小学校新校舎が開設します。
4月から子どもたちは新しい校舎に登校します。清水小学校と第三岩淵小学校の学校適正配置により平成28年4月に誕生した「西が丘小学校」は、旧清水小学校校舎を暫定利用していました。新校舎を旧第三岩淵小学校の敷地に建設していましたが、この度完成しました。
新校舎概況
地上 3 階地下 1 階建ての校舎で、校庭は人工芝になります。建設地は景観形成重点地区で、建物の高さに制限があるため、体育館を地下に配置して天井の高さを確保しました。
また、地中熱を利用した空調(クールピット)を導入しています。普通教室は南向き(校庭側)に整備されています。収納・掲示場所を多くし、教育環境の充実を図っています。
4月6日新校舎で入学式
統合から新校舎完成まで7年間かかりご迷惑をおかけしましたが、やっとこの4月新校舎で入学式が行われ新たなスタートを切ります。
予算特別委員会
予算特別委員会は、3月6日から13日にかけ5日間開催されました。大畑区議は初日に総括質疑に立ち、平和の課題、学校給食費完全無料化、各巻の質疑では、公契約条例、自主防災組織活動マニュアル作り、高齢者見守り活動、がん検診の拡充、東十条駅周辺まちづくり、地域公共交通基本条例について質問しました。
最終日の3月13日には立憲クラブを代表し態度表明を行いました。新年度予算案は賛成多数で可決しました。大畑区議の討論は以下の通りです。
大畑区議賛成討論
討論に先立ち、3月10日は東京大空襲、3月11日は東日本大震災の日でありました。改めて平和の尊さ・災害対策の重要性を強調しておきたいと思います。
それでは、立憲クラブを代表し、令和5年度北区一般会計予算案及び三特別会計予算案に賛成の立場から討論します。
今年度予算は、景気の持ち直しを見込み過去最大、1978億円の一般会計予算など、「新たな時代への扉を開き、未来を見据えた、時代に繋げる」積極的予算となりました。
一方で、ふるさと納税など不合理な税制改正で110億円の歳入減や都区財調協議の中断、急速な物価高騰や世界経済の減速化など注意深く見守る必要があると思います。
このような中で、学校給食費完全無償化、私立保育園定員割れ対策など子育て支援施策の推進、十条駅西口再開発などまちづくり施策の推進、住まい改修支援事業の対象拡大、大規模水害避難行動支援計画の実行、プラスチック資源回収の全区展開、庁有車・コミュニティバスの電気自動車導入、ゼロカーボンシティ宣言の実行、パートナーシップ制度導入など多様性社会の推進、平和行政の推進、SDGsの取組、引き続くコロナ対策、がん検診の改善など、評価をします。
なお、予算執行に当たり、以下八点、要望します。
一、学校給食費完全無料化は、恒久的なものとし、安定的な財源確保のため「子ども未来基金」を創設すること。ふるさと納税の抜本是正、不合理な税制改正をやめさせ、都区財調協議を尽くし歳入確保をはかること。
二、公契約条例を実行あるものとするため「審議会」の活性化を図ること。地域公共交通条例の趣旨を踏まえ、「移動しやすいまちづくり」を推進すること。
三、大規模水害の避難要支援者の避難計画策定に全庁挙げて万全を期すこと。自主防災組織活動マニュアル作りを支援し実践的な態勢強化を進めること。
四、北区ゼロカーボンシティ宣言を踏まえ、区民参加による再生可能エネ普及の新たな取り組みを開始すること。東十条駅周辺まちづくりではバリアフリー化の先行整備を急ぐこと。
五、親亡き後の障害者の生存・生活保障として区内に入所施設を早期に設置すること。高齢者の見守り活動を一層充実すること。
六、区長の戦争体験を踏まえ、戦後80年、平和都市宣言40周年を見据え、平和教育、平和施策を一層強化すること。子ども権利条例を早期に制定すること。多様性社会の実現に一層力を入れること。人権尊重を基盤にした包括的性教育を推進すること。
七、北区基本構想は、当会派の「意見書」を踏まえ、より北区らしいものとするため表現など見直すこと。
八、国民健康保険会計については、これ以上保険料が上昇しないよう抜本的な対策を講じるよう国や東京都に求めること。
以上要望し、令和5年度北区一般会計予算案及び三特別会計予算案について賛成の討論とします。
「ふるさと納税」で区民税22億円減
予算委員会の質疑の中で、国の不合理な税制改革で本来北区の財源として入るべき収入が想像以上に減ってしまっていることが判明しました。
「ふるさとに恩返し」との美名の元、都市部から財源を奪う役割をしている「ふるさと納税」でのいた区民税の減収額が今年度22億円にのぼります。また、ふるさと納税、特別区交付金の財源である法人住民税の制度変更など不合理な税改革全体の影響額は110億円に上ります。
この制度改悪がなければ110億円北区の税収が増えていたわけで、これだけの財源があれば物価高対策、子育て支援など今年度予算でもっと多くの区民サービスを拡充でたわけで、このような政府の不合理な税制改革を廃止しなければなりません
十条駅西口再開発を視察
2月27日、北区議会十条まちづくり特別委員会(大畑修委員長)は、十条駅西口再開発の建設現場を視察し、その後委員会を開催しました。
再開発現地事務所で計画概要、進捗状況について説明を受け、安全のためヘルメットをかぶり建設現場を視察しました。
建設は順調 令和6年竣工
現地視察は、最初に高層棟(39階)を視察、地下から地上 5階まで骨格が立ち上がっていました。1,2階商業施設、3.4階居住者用駐輪場等、5階以上分譲マンション。次に低層棟、地下部の骨格がほぼできあがっていました。低層棟は1、2階商業施設、3,4階北区の公益施設(ジェイトエル)。最後に道路部、駅前広場(地下駐輪場1200台収納)、基礎部bンがほぼできていました。
現場視察終後、現地で質疑を行い、マンションの価格について「9千万から最高3億円、上層部はほぼ完売、4月からその下の階の販売を開始する」など説明がありました。
十条まちづくり特別委員会
視察終了後、区役所に戻り委員会を開催、十条駅西口再開発駅前広場の施設配置について報告がありました。バス停、喫煙所、交番、公衆トイレの配置は図の通りです。
又、十条駅付近連続立体交差事業について十条駅付近連続立体交差事業及び鉄道付属街路事業の進捗状況等について報告がありました。
仮線用地の確保については、①十条富士見中学校の工作物(テニスコート、駐車場等)の移設、及び赤レンガ塀の再利用方法について検討を行った、②仮付替え道路の検討(排水設計)を行ったと説明がありました。
鉄道付属街路事業では ①事業用地の取得率は11%であること 、②代替地の確保は、都営住宅5号棟跡地 2,184 ㎡(鉄道付属街路事業用地 196 ㎡、幹線区道拡幅用地 181 ㎡、広場用地 1,087 ㎡、代替地 720 ㎡7区画 )と鉄道付属街路事業の残地(中十条2:約 220 ㎡)を確保したと報告がありました。
北区公益施設「ジェイトエル」
再開発ビル「低層棟」3,4階には北区の公益施設が入ります。今議会で「北区ジェトエル条例」が制定され、名称が「東京都北区ジェイトエル」と決まりました。因みに、西口再開発の名称は建物名称「ジェイトラスト」、施設名称「ジェイトモール」、分譲マンションは「タワー十条」です。
3階には、1万冊の本を自由に読め、飲食もできるラウンジ、3Dプリンターなど工作機器を使用できるクリエィテブルーム、4階には、定員160名のホール、音楽・ダンスに利用しやすい多目的ホール、音楽・動画編集室を整備します。 ホールは貸し出しのない時間帯を一般公開し、学生やオフィスワーカー、近隣住民の集いの場として活用します。